「hdmi バージョン」「hdmi 2.0 2.1 違い」「hdmi 最新規格」で調べているあなたは、HDMIに1.4・2.0・2.1・2.2といったバージョンがあることは知っていても、何がどう違い、自分の機器がどれなのかが分からず迷っているはずです。
結論として、HDMIのバージョンは「出せる解像度・リフレッシュレート・機能の世代」を表します。
いま主流は2.0(4K/60Hzまで)と2.1(4K/120Hz・8K・ゲーム向け機能)で、2025年に発表された2.2は対応機器がまだ市販されていません。
バージョンは端子やケーブルの見た目では判別できず、機器の仕様表で確認します。
この記事では、1.4から2.2までの違いを早見表で整理し、各バージョンで何が変わったか、機能ごとに必要なバージョン、自分の環境のバージョンの見分け方、用途別の目安、よくある誤解までまとめます。
ケーブルの認証名(ハイスピード等)については HDMIケーブルの種類と規格の違い を参照してください。
HDMIバージョンの基本

バージョン比較早見表
主要バージョンの違いを一覧にまとめました。
「帯域」は伝送できるデータ量の上限で、大きいほど高解像度・高フレームレートに対応できます。
| バージョン | 発表 | 帯域 | 最大解像度 | 主な追加 |
| 1.4 / 1.4a / 1.4b | 2009〜2011年 | 10.2Gbps | 4K/24〜30Hz、1080p/120Hz | ARC、3D、Ethernet、マイクロ端子 |
| 2.0 | 2013年 | 18Gbps | 4K/60Hz | 4K/60Hz対応、最大32ch音声 |
| 2.0a / 2.0b | 2015〜2016年 | 18Gbps | 4K/60Hz | HDR10(2.0a)、HLG(2.0b) |
| 2.1 / 2.1a | 2017年〜 | 最大48Gbps | 8K/60Hz、4K/120Hz | VRR、ALLM、eARC、Dynamic HDR |
| 2.2 | 2025年 | 最大96Gbps | 4K/240Hz、8K/60Hz(非圧縮) | Ultra96ケーブル、LIP、HDMI Cable Power |
HDRは2.0a(HDR10)・2.0b(HLG)から、VRR・ALLM・eARCは2.1から使えます。
無印の2.0はHDR非対応です。
バージョン番号が分かりにくい理由
HDMIは2002年の1.0以降、メジャー番号を「1」「2」としか上げず、細かな改訂を「2.0a」「2.0b」「2.1a」のように末尾の英字で表してきました。
これは後方互換性を保ちながら段階的に機能を足してきたためですが、結果として「2.0と2.0bは何が違うのか」「2.1aは買う必要があるのか」といった混乱が生まれています。
実務上は、末尾の英字(a/b)まで神経質に気にする必要はほとんどなく、「1.4か・2.0か・2.1か・2.2か」の4段階と、そのうえでHDRやVRRに対応しているか、を押さえれば十分です。
さらに「HDMI 2.1」以降は、仕様の一部にだけ対応した製品も「2.1」を名乗れるようになり、バージョン表記の信頼性が下がりました。
だからこそ、この記事では一貫して「実際に何ができるか(4K/120Hz、VRR、eARCなど)」で判断することをおすすめしています。
バージョンと機能(HDR・ARC/eARC・VRR)の対応関係
「この機能を使いたい」から逆算すると、必要なバージョンがはっきりします。主な機能が使えるようになったバージョンは次のとおりです。
| 機能 | 使えるバージョン | 何のための機能か |
| CEC(リモコン連動) | ほぼ全世代(1.3〜) | テレビのリモコン1つでレコーダー等の電源・音量を操作 |
| ARC | 1.4〜 | テレビの音声をHDMI 1本でサウンドバーへ戻す |
| HDR10 | 2.0a〜 | 映画・ゲームのHDR(明暗の階調を広げる) |
| HLG | 2.0b〜 | 4K放送で使われるHDR方式 |
| eARC | 2.1〜 | Dolby Atmos/DTS:Xなど大容量音声をサウンドバーへ |
| VRR/ALLM | 2.1〜 | ゲームのカクつき防止・自動で低遅延モードに切替 |
たとえば「サウンドバーでDolby Atmosを聴きたい」ならeARC=2.1が必要、「4K放送のHDRを楽しみたい」だけなら2.0bで足りる、という判断ができます。機能ごとの詳細は各スポーク記事へ。
各バージョンで何が変わったか
- 1.4:
4K映像に初めて対応(ただし30Hzまで)。ARC(テレビ→サウンドバーへの音声戻し)、3D、マイクロHDMIもここから。今の4Kテレビでゲームや動画を60Hzで見るには力不足です。→ HDMI 1.4とは - 2.0(2.0a/2.0b):
帯域が18Gbpsに広がり、4K/60Hzが可能に。2.0aでHDR10、2.0bで放送用のHLGに対応。4KテレビとPS4 Pro/Xbox One X世代の「ちょうど良い」組み合わせで、今も現役です。→ HDMI 2.0とは - 2.1(2.1a):
帯域が最大48Gbpsに拡大し、4K/120Hz・8K/60Hzに対応。ゲーム向けのVRR(カクつき防止)・ALLM(自動低遅延)、高音質のeARCが加わりました。PS5やゲーミングモニターで重要になります。→ HDMI 2.1とは - 2.2:
2025年発表。帯域が最大96Gbpsまで拡張され、非圧縮の4K/240Hz・8K/60Hzなどに対応予定。ただし2.2対応のテレビ・モニター・GPU・ゲーム機はまだ発売されていません。→ HDMI 2.2とは
バージョン名とケーブルの認証名は別物
「ハイスピード」「プレミアムハイスピード」「ウルトラハイスピード」は、HDMIのバージョン名ではなく、ケーブルの帯域を保証する認証プログラムの名前です。
「バージョン2.0(プレミアム)」のような表記は本来は不正確で、正しくは「2.0の機能を通すにはプレミアムハイスピード認証のケーブルが必要」という関係です。
おおまかな対応は、プレミアムハイスピード=18Gbps(2.0相当)、ウルトラハイスピード=48Gbps(2.1相当)。
詳しくは HDMIケーブルの種類と規格の違い にまとめています。
自分の環境のバージョンを見分ける

端子やケーブルには「バージョン」が書かれていない
HDMI端子の形(Type A)はバージョンが変わっても同じで、コネクタを見てもバージョンは分かりません。
ケーブルも同様で、多くの製品には認証ラベル(ハイスピード等)は書かれていても「HDMI 2.1」とは書かれていません。
つまり、手元のケーブルや端子だけを見て「これは2.0」「これは2.1」と判断することはできず、つないだ機器の仕様で調べる必要があります。
機器の対応バージョンの調べ方
テレビ・モニター・ゲーム機・グラフィックボードのメーカー公式の仕様ページを型番で検索し、HDMIの項目を確認します。
「HDMI 2.1」とだけ書かれていることもありますが、より確実なのは実効的な表記です。
「4K/120Hz対応」「48Gbps」「VRR対応」とあれば2.1相当、「4K/60Hz」「18Gbps」「HDR10」なら2.0相当です。
たとえば4Kテレビの仕様ページで「HDMI入力:4端子(うち2端子は4K120p/VRR/ALLM対応)」と書かれていれば、その2端子は2.1相当・残り2端子は2.0相当、と読み取れます。
ゲーム機はその2.1対応端子につなぎます。
ゲーム機側なら、PS5の「設定>スクリーンとビデオ>映像出力情報」で実際に出ている解像度・リフレッシュレートを確認できます。
ケーブル側のバージョンの見分け方は HDMIケーブルのバージョン見分け方 にまとめています。
上位互換・下位互換の考え方
HDMIは上位・下位互換があり、新しいケーブルや機器を古い規格の相手につないでも問題なく映ります。
ただし、実際に出せる性能は「送る機器・ケーブル・受ける機器」の中でいちばん低いバージョンに合わせて頭打ちになります。
テレビが2.1でもケーブルが18Gbps止まりなら4K/120Hzは出ません。
逆に、2.1対応のウルトラハイスピードケーブルは、48Gbps以下の機能ならそのまま2.2世代の機器でも使えます。
用途別・必要なバージョンの目安
「結局、自分はどのバージョンが必要なのか」を、よくある使い方ごとに整理します。
テレビで動画・4K配信を見たい
HDMI 2.0(プレミアムハイスピードケーブル)で十分です。
動画配信・ブルーレイ・地上波・4K放送はすべて4K/60Hz以下で、2.0の18Gbpsに収まるからです。
たとえばFire TV Stick 4K MaxやApple TV 4Kを4Kテレビにつなぐ場合、2.1のテレビやケーブルは不要で、機器付属のケーブルか、市販のプレミアムハイスピード認証ケーブルで問題ありません。
HDRを楽しみたいなら、テレビと再生機器がHDR10/HLGに対応していること(=2.0a/2.0b相当)を確認します。
PS5・ゲーミングPCで4K/120Hzでゲームしたい
送る機器・受ける機器・ケーブルの3つすべてがHDMI 2.1(4K/120Hz対応)である必要があります。
4K/120Hzは2.1の48Gbpsで初めて成立する表示モードで、どれか1つでも2.0だとそこで4K/60Hzに落ちるためです。
具体的には、テレビの仕様に「4K/120Hz対応」または「4K/120p」と明記された端子があること、ケーブルがウルトラハイスピード認証であること(PS5同梱ケーブルは対応)、PS5側の映像出力設定で120Hz出力が有効になっていること、を順に確認します。
詳しくは HDMI 2.1とは と HDMIの解像度・リフレッシュレート早見表 へ。
サウンドバーでDolby Atmosを楽しみたい
テレビとサウンドバーの両方が「eARC」に対応(=HDMI 2.1相当)している必要があります。
従来のARC(1.4〜)でもAtmosは送れますが、圧縮された形式に限られ、Blu-rayなどのロスレスのAtmos/DTS:Xを通すにはeARCの帯域が必要だからです。
テレビ背面のHDMI端子で「eARC」と印字された端子と、サウンドバーのHDMI(eARC)端子を、ハイスピード以上のケーブルでつなぎます。
eARCの使い方は HDMI ARCとは にまとめています。
古いレコーダー・ゲーム機・Nintendo Switchを使いたい
HDMI 1.4〜2.0で十分で、機器付属のケーブルをそのまま使えます。
ブルーレイレコーダーや旧世代ゲーム機、初代Nintendo Switchは1080p〜4K/60Hzの範囲で動くため、2.1の性能は活かせないからです。
Switch 2もテレビモードは最大4K/60Hzなので、2.0相当のケーブルで問題ありません。
手持ちのケーブルで映像が乱れる・4Kにならないといった不具合が出たときだけ、プレミアムハイスピード以上に買い替えれば十分です。
よくある疑問と注意点

「HDMI 3.0」はある?
「HDMI 3.0」という規格はありません。2.1の次に発表されたのは2.2です。
HDMIはメジャー番号を上げず、2.x台でバージョンを重ねています。
「HDMI 3.0対応」をうたう製品を見かけたら、正式な規格名ではないので内容(帯域や対応解像度)を個別に確認してください。
「HDMI 2.1対応」表記だけでは機能が保証されない
HDMIの仕様では、一部の機能にだけ対応した製品でも「HDMI 2.1対応」と表記できてしまいます。
そのため「2.1対応モニター」でも4K/120HzやVRRに対応しているとは限りません。
バージョン表記ではなく、使いたい機能(4K/120Hz、VRR、48Gbpsなど)が個別に書かれているかで選びます。詳しくは HDMI 2.1とは で解説しています。
バージョンを上げると画質は上がる?
ケーブルだけを新しいバージョン対応のものに替えても、画質は上がりません。
解像度やフレームレートは、送る機器と受ける機器の対応が上限を決めます。
4K/60Hzのテレビとゲーム機の組み合わせなら、ウルトラハイスピードケーブルを使っても4K/60Hzのままです。
バージョンアップが意味を持つのは、機器の側が新しい解像度・機能に対応しているときだけです。
よくある質問
今ケーブルを買うならどのバージョン用がいい?
「ウルトラハイスピードHDMIケーブル(48Gbps)」を選んでおけば、4K/60Hzの現行環境でも、将来4K/120Hzや8Kの機器に買い替えても使えます。
数百円の差なので、新規購入ならウルトラハイスピードが無難です。
古いHDMIケーブルは4Kテレビで使える?
「ハイスピード(10.2Gbps)」以上のケーブルなら4K/30Hzまでは映ります。
4K/60HzやHDRを安定して出したいなら、プレミアムハイスピード以上に買い替えるのが確実です(HDMI 1.4とは)。
PS5やSwitch 2に必要なバージョンは?
PS5で4K/120Hzを狙うならテレビ・ケーブルともに2.1(ウルトラハイスピード)が必要です。
Switch 2はテレビモードが4K/60Hzまでなので、2.0相当(プレミアムハイスピード)で足ります。
付属ケーブルをそのまま使えば問題ありません。
テレビとゲーム機のバージョンが違う場合は?
低いほうに合わせて動きます。
2.1のPS5を2.0のテレビにつなぐと、映りますが4K/60Hzまでになります。
壊れることはありません。
HDMI 2.2対応の機器はいつ出る?
2026年時点で2.2対応のテレビ・モニター・GPU・ゲーム機は発売されていません。
本格的な普及は2026年後半以降と見られています。
今の買い物で2.2を待つ必要はまずありません(HDMI 2.2とは)。
HDMIのバージョンはアップデートで上げられる?
基本的にできません。
HDMIのバージョンは受信・送信のチップ(ハードウェア)で決まるため、ソフトウェア更新で2.0の機器が2.1になることはありません。
一部、HDRの追加対応などがファームウェア更新で入った例はあります。
まとめ
HDMIのバージョンは「対応する解像度・リフレッシュレート・機能の世代」です。
4K/60Hzまでなら2.0、4K/120Hzや8K・ゲーム向け機能なら2.1、2.2はまだ機器待ち——とおさえておけば十分です。
バージョンは端子やケーブルの見た目では分からないので、機器の仕様表で「4K/120Hz」「48Gbps」などの実効表記を確認しましょう。
各バージョンの詳細は上のリンクから、ケーブルの選び方は HDMIケーブルの種類と規格の違い へ進んでください。

