「hdmi 2.0」「hdmi 2.0b」で調べているあなたは、HDMI 2.0で何ができるのか、2.0a・2.0bとの違いや、いま主流のHDMI 2.1に買い替える必要があるのかを知りたいはずです。
結論として、HDMI 2.0は4K/60Hzを実現するために2013年に策定された規格で、後継の2.0a(2015年・HDR10対応)・2.0b(2016年・HLG対応)を含めて「4K/60Hz・HDRの定番」として今も広く使われています。4K/60Hzのテレビとレコーダー、PS4 Pro/Xbox One X世代の機器なら、HDMI 2.0で十分です。
この記事では、HDMI 2.0(2.0a/2.0b)のスペックと違い、対応機器の確認方法、最適なケーブルの選び方、HDMI 2.1との比較までを解説します。1.4〜2.2のバージョン全体の比較は HDMIバージョンの違い早見表 を参照してください。
HDMI 2.0の主要な機能とスペック:4K/60Hz・HDRを実現する帯域幅
HDMI 2.0の最大の特徴は、「4K解像度・60Hzの滑らかな動き・HDRの高画質」を同時に出力できる点です。
なぜなら、最大18Gbpsという広い帯域幅を持っているからです。
帯域幅が狭い古い規格(HDMI 1.4など)では、4K映像を出力できても30Hz(1秒間に30コマ)までしか対応できず、動きの速い映像ではカクつきが生じます。HDMI 2.0なら18Gbpsの帯域幅によって、4K解像度を維持しながら60Hzの滑らかな映像と、豊かな色彩を表現するHDRのデータを同時に送信できます。
HDMI 2.0(2.0b)の主なスペックは次のとおりです。

HDMI 2.0・2.0a・2.0bの違い:HDR対応がポイント
HDMI 2.0系は帯域幅(18Gbps)や対応解像度(4K/60Hz)は共通で、違いはHDRへの対応です。
- 2.0(2013年):4K/60Hz対応。HDRには非対応。
- 2.0a(2015年):「HDR10」(映画・ゲーム向けの静的HDR)に対応。
- 2.0b(2016年):放送向けのHDR方式「HLG(Hybrid Log-Gamma)」に対応。4Kの衛星放送などを本来の美しさで表示できる。
現在販売されている「HDMI 2.0対応」の機器は、ほとんどが2.0b相当(HDR10・HLG両対応)です。幅広いHDRコンテンツの恩恵を受けるなら2.0bが基準になります。
HDMI 2.0はなぜ今も現役なのか?PS4 Pro・Xbox One Xとの相性
最新規格のHDMI 2.1が登場した現在でも、HDMI 2.0は依然として重要な規格です。
なぜなら、現在普及している多くの4K対応テレビや、PS4 Pro・Xbox One Xといった一世代前の高性能ゲーム機のポテンシャルを引き出すのに、HDMI 2.0のスペックがまさに「最適解」だからです。
PS4 ProやXbox One Xは、最大で4K解像度・60fpsでの映像出力に対応しており、HDR機能も備えています。これらのゲーム機から送られる最高の映像データ(4K/60Hz HDR)をテレビに伝送するには、18Gbpsの帯域幅を持つHDMI 2.0で十分で、それ以上の環境は必須ではありません。
最新のPS5やXbox Series Xを導入していない限り、既存の主要なゲーム機との組み合わせで最高のコスパで映像を楽しむベースとして、HDMI 2.0は今も現役です。

あなたの環境はHDMI 2.0に対応している?確認方法と最適な設定
お持ちのテレビ・PCがHDMI 2.0に対応しているか確認する方法
お手持ちのテレビ(モニター)やPCグラフィックボードがHDMI 2.0に対応しているかを確認するには、製品の公式スペック表や取扱説明書をチェックするのが最も確実です。
HDMIコネクタの形状や寸法は、どのバージョンの規格であっても基本的には同じ形をしており、ケーブルの差込口の外観だけで性能を見分けることはできないからです。
外見から判断できないからこそ、メーカーの公式情報を確認し、お使いの機器がHDMI 2.0の要件を満たしているか把握することが大切です。ケーブル側のバージョンの見分け方は HDMIケーブルのバージョン見分け方 にまとめています。
4K/60Hz HDRを有効にするテレビの「拡張フォーマット」設定
ゲーム機やレコーダー側の設定だけでなく、テレビ側のHDMI端子の設定を「拡張フォーマット」に変更することも重要です。
多くの4Kテレビでは、古い機器との互換性を保つために、工場出荷時のHDMI端子の設定が「標準フォーマット(帯域幅を制限した状態)」になっているからです。この状態では、いくら機器側で設定しても4K/60Hz HDRの映像は出力されません。
テレビの設定メニューから「外部入力設定」や「HDMI設定」を開き、接続している端子を「拡張フォーマット(メーカーによっては『高速信号モード』などと呼称)」に変更してください。うまくいかないときは次を確認します。
「60Hzしか選べない」ときの詳しい対処は HDMIが60Hzしかでない原因と対処 を参照してください。

HDMI 2.0対応の最適なケーブル選び
HDMI 2.0の性能を発揮するには、「プレミアムハイスピード(Premium High Speed)」認証を受けたケーブルを選ぶのが基本です。
18Gbpsのデータを安定して送るには、厳しい品質テストをクリアした認証済みケーブルでないと、映像の乱れやブラックアウトの原因になるからです。単なる「ハイスピード」と書かれたケーブルは10.2Gbpsまでで、4K/60Hz HDRの伝送には帯域が足りません。
パッケージに「Premium HDMI Cable認証ラベル(偽造防止のQRコード付き)」があるものを選べば間違いありません。なお、より上位の「ウルトラハイスピード(HDMI 2.1対応)」ケーブルを使っても下位互換で問題なく動きます。ケーブルの種類は HDMIケーブルの種類と規格の違い にまとめています。

HDMI 2.0とHDMI 2.1、買い替えは必要?
HDMI 2.0と2.1の決定的な違い
HDMI 2.0と最新規格のHDMI 2.1の決定的な違いは、「帯域幅」と「次世代ゲーム向け機能の有無」です。
HDMI 2.1は帯域幅が最大48Gbpsに拡張され、HDMI 2.0の18Gbpsと比べて圧倒的なデータ転送が可能です。具体的には4K/120Hzや8K解像度に対応し、ゲームの遅延を減らすALLMやカクつきを防ぐVRRといった機能も標準サポートします。詳しくは HDMI 2.1とは へ。
PS5やゲーミングPCで4K/120fpsのゲームをプレイしたい場合は、テレビとケーブルの両方がHDMI 2.1に対応している必要があります。逆に、現在主流の4K/60Hzのコンテンツを楽しむ分には、HDMI 2.0で画質面の遜色はありません。
セレクター・分配器・AVアンプを挟むときの注意
複数の機器を接続するためにセレクターや分配器、AVアンプを導入する際は、それらの中継機器も「18Gbps伝送」「4K/60Hz HDR」に対応しているか必ず確認してください。
テレビやゲーム機、ケーブルがすべてHDMI 2.0の基準を満たしていても、間に挟む機器が対応していなければ、そこで帯域幅が制限されるからです。古いAVアンプを通すと4K/30Hzに落ちたりHDRが無効になったりします。中継機器は「HDMI 2.0対応」「18Gbps」「4K@60Hz 4:4:4」「HDR10」「HDCP 2.2」の記載を確認して選びます(HDMI分配器・セレクター・切替器の違いと選び方)。

今、HDMI 2.0で十分か?
大半のユーザーにとって、現時点でもHDMI 2.0の性能で満足のいく映像体験が得られます。
現在出回っている映画や動画配信サービス、多くのゲームの最高品質が「4K/60Hz HDR」をターゲットに作られているからです。動画配信での4K映画鑑賞や、PS4 Pro・Nintendo Switch/Switch 2でのゲームが主な用途なら、HDMI 2.0で問題ありません。
PS5や高性能なゲーミングPCで、FPSなどを4K/120Hzでプレイしたいという明確な目的がある場合にのみ、HDMI 2.1環境への移行を検討しましょう。
まとめ
HDMI 2.0は、18Gbpsの帯域で4K/60Hz・HDR(2.0a=HDR10/2.0b=HLG)を実現する規格です。4K/60Hzのテレビとレコーダー、PS4 Pro/Xbox One X/Switch 2の組み合わせなら、HDMI 2.0とプレミアムハイスピードケーブルで十分です。
4K/120Hzや8K、ゲーム向け機能が必要になったらHDMI 2.1へ。各バージョンの比較は HDMIバージョンの違い早見表、次世代の HDMI 2.2とは もあわせてご覧ください。

